糖質を極端に制限すると、危険性がある?!
MEC食推奨の医師から、このような声があります。
MEC食ダイエットとは、肉200g・卵3個・チーズ120gをベース量として食べること。(+葉野菜を少量。)
そして、1口を小さくして30回噛む(カムカム30回)。
これが基本的な考え方です。
肉・卵・チーズを優先的に食べることで、不足している栄養をしっかり摂取すること。
そして、糖質量を減らすのが目的とした食事法。
僕はこのように理解しています。
しかし、たんぱく質・脂質をたっぷり摂って糖質を減らした結果、体調に異変が生じた人も・・・。
では、糖質はどのくらい摂取しても良いのか?
糖質を極端に制限すると起こり得るリスクは?
調べてみました。
その結果、糖質は適度に摂ったほうが無難!という答えになりました。
その理由を紹介します。
糖質が”悪もの扱い”されている理由
MEC食を考案した渡辺信幸医師は、炭水化物を中心にした現代の食事に警鐘を鳴らしています。
また、糖質制限の第一人者として知られている江部康二医師もそのひとり。
ここ数年で低糖質を推奨する医師・専門家も多くなり、一般的にも知られてきました。
そのため、糖質を避ける人も増えて、中にはお寿司屋さんでシャリを残す、といった極端な糖質制限者が社会問題?も起きているほど。
糖質を悪者扱いされています。
では、なぜ糖質が悪ものにされているのか?
人間は、ブドウ糖が必要です。
ブドウ糖は、糖質から。または、たんぱく質・脂質から作ること(糖新生)が可能です。
そのため、糖質を摂らなくても、たんぱく質・脂質を材料にしてブドウ糖を作れるから問題ない。
というのが糖質制限を推奨する専門家の考えです。
また、糖質の過剰摂取が、様々な病気の大きな原因になっているとも指摘されています。
これらの理由で、
『糖質不要論』
『糖質は悪者』
という考えで広まっているようです。
MEC食で体調が悪化した人がいる現実
僕自身、MEC食で心身ともに健康的になったと実感している一人。
その経験から、MEC食を3年ほど続けています。
傍から見ると、『MEC信者』と言われている人間になるのでしょう。
ここ数ヶ月ほどは、1日20g以下の糖質量にしています。(実験的に)
関連記事▷MEC食ダイエット2ヶ月実践!体重・体脂肪率と栄養バランスを公開!
これは、MEC食実践者の中で”完全MEC食”と呼ばれているようです。
(糖質制限の第一人者・江部康二医師の提唱するスーパー糖質制限に近いもの)
MEC食を実践している人の中には、この完全MEC食の人も少なくないようです。
完全MEC食で健康を取り戻した人もいますが・・・。
体調不良を訴えている人がいるようです。
この点については、MEC食の推奨している福田世一医師がブログで以下のように述べています。
糖質制限していると、動作緩慢になったり、手足に力が入りずらくなったりする人いると思います。
フェリチンや鉄が足りないからでしょうか?
その症状は、甲状腺機能低下(低fT3)の症状かもしれません。
糖質制限していると低T3症候群ではないが、fT3値が正常低値のことが多い。
糖質を減らすと、肝臓でケトン体が作られます。しかし、そのケトン体を肝臓自身で利用することはできません。肝臓で利用できるメインのエネルギー源はブドウ糖(糖質)です。
肝臓でうまく糖新生ができる人は問題ありません。糖新生がうまくいかない人は、糖質制限すると肝臓で甲状腺ホルモンT3が作れないので、強い全身倦怠感、無力感、皮膚の乾燥、発汗減少、便秘などの甲状腺低下症の症状が出ます。
つまり、体質によって糖新生をうまくできない人は、肝臓に必要なブドウ糖が作れないため、甲状腺機能低下(低fT3)が起こる、ということのようです。
以上のような症状が起こる人が、どれくらいるのかはわかりませんが・・・。
完全MEC食実験中の身としては、不安になる話です。
福田世一医師は果糖・はちみつを推奨
たんぱく質・脂質をたっぷり摂取しているのに、強い全身倦怠感、無力感、皮膚の乾燥、発汗減少、便秘が観られる場合は、果糖を含んだ糖質を摂ることを勧めています。
果糖は体に悪いといわれますが、適量の果糖は肝臓のエネルギー源となり代謝を上げる素晴らしい糖質です。
果糖の入った二糖類は、具体的には、フルーツ、ハチミツ、グラニュー糖、砂糖です。
そして、どれくらい食べたほうが良いのか?について、同じく福田世一医師のブログでは、
MEC食の後に、リンゴ1/4個から1/2個、食べても良いと思います。リンゴ1/2個は糖質18g程度です。
ただし、MEC食と糖質の両方を摂り過ぎたら、太ります。
完全MEC食(スーパー糖質制限)をしていて不調を感じたら、糖質を悪もの扱いしないで、摂取することも必要としています。
MEC食で極端な糖質制限が危険?をまとめると
MEC食で極端に糖質制限をすると、たんぱく質・脂質をしっかり摂取しても、体調がすぐれないという人がいるようです。
その場合、糖新生がうまくできずに必要なブドウ糖が不足していることが原因、と福田世一医師は指摘しています。
そのため、果糖を含んだ果物・ハチミツ・グラニュー糖・砂糖を少量増やすことを勧めています。
ただし、今回問題視されている甲状腺機能低下(低fT3)について、江部康二医師はブログで以下のように述べています。
▷「Low T3 syndrome(低T3症候群)」は甲状腺機能低下症ではありません。- ドクター江部の糖尿病徒然日記
この件について情報が交錯して・・・
「どちらが正しいのか、答えはわからない!」
というのが率直な感想です。
だって、僕は医師ではないから!
何らかの疾患がないなら、カラダと相談しながら、自分にあった適量の糖質量を見つけるのも良いのでは?
不安な人は、自己判断ではなく、理解ある医師に相談したほうが良いと思います。
この問題で共通することは、過度な糖質摂取が問題であること。
たんぱく質・脂質はしっかり摂ること。
医師でもない僕から言えることは、これくらいです。