2018年3月6日放送の林修の今でしょ講座では、『健康長寿がよく食べる発酵食品~血管を強く!老化STOP』と題して、そのひとつ味噌が紹介されました。

味噌に含まれている大豆ペプチド、メラノイジンという成分が血管の健康をサポートすることや、効果的な食べ方が紹介されました。

ということで、今でしょ講座で紹介された味噌の血管健康効果をご紹介します。

味噌が血管の健康を守る理由

味噌汁の塩分は意外と少ない

味噌は塩分が多くて血管に悪いのでは?と疑問に感じる林修先生。

これについて白澤卓二さんは、味噌汁1杯の塩分は平均で約1.4g。

対してラーメンのスープが約6g。

1日の摂取量は男性で9.0g未満。女性で7.5g未満となっているので、塩分が決して多いわけでない、と説明しています。

大豆のペプチドが血圧低下効果が期待できる

更には、味噌の原材料である大豆に含まれるペプチドが血圧を下げていることがわかっていると紹介されました。

そのため、血圧を下げて血管を守ってくれていることです。

味噌の抽出物を投与した高血圧のマウスは、6時間後に血圧が下がったという研究結果があります。

ペプチドに血圧を上げる酵素を抑える働きがあるため、塩分よりもペプチドの効果のほうが優勢になったたために血圧が上がらない。

つまり、味噌の消費量と血圧には関係がないと考えられているため、味噌に塩分があるからと血圧が上がるとは言い切れない。

赤味噌のメラノイジンが糖の吸収を抑制

味噌といえば、米味噌・豆味噌(赤味噌)・白味噌・麦味噌といった種類があります。

が、医学的に注目しているのが、赤味噌です。

赤味噌の赤い成分メラノイジンには糖の吸収を抑えてくれるため、食後の血糖値の上昇が緩やかにしてくれる働きがあるためです。

厚生労働省のデータによると、糖尿病の死亡率が最も少ない県は、愛知県。

そして、赤味噌の消費量が多いのも愛知県。

つまり、赤味噌を多く食べている愛知県民は、糖尿のコントロールができているため、血管も若々しくなり、糖尿病の死亡率が低くなっているのでは?

味噌の効果的な食べ方・摂り方

熟成された赤味噌

熟成が進んだ赤味噌ほどメラノイジンの濃度が濃くなるため、効果が高い。

そのため、メラノイジンの効果を期待したい場合は、色の濃い赤味噌を選ぶと良い。

味噌汁の具材はワカメ

血圧の下げる効果を期待したい場合、わかめがオススメ。

ワカメには、カリウムが多く含まれています。そのカリウムは塩分を尿として排出してくれるため、血圧を下げる効果が期待できるというもの。

白澤卓二さんは、さらに豆腐を加えることをオススメしています。

豆腐は大豆から作られているので、大豆ペプチドとわかめのカリウムのダブル効果で血圧を下げる働きが期待できる組み合わせが良いということです。

味噌の入れるタイミングは5分後

味噌汁を作る場合、味噌を加えるタイミングが重要。

火を止めてすぐに入れるのではなく、5分後に入れるほうが良いということです。

その理由は、発酵食品に入っている生きた菌(麹菌・乳酸菌・酵母菌など)は高温の熱に弱いため。

火を止めて5分後の鍋の温度は、約50℃程度になります。この温度なら、生きた菌が腸まで届きやすくなるというのです。

ただし、加熱で菌が死んでしまったとしても、腸内細菌のエサになるため、全く効果が無くなるわけでないのだそうです。

生きた菌を摂取したいなら温度に気をつけてみると良いですね。

【疑問】赤味噌と糖尿病死亡率の関連性は低い?

番組内では、糖尿病による死亡率が低い愛知県は、赤味噌の消費量が多いと紹介されています。

しかし、糖尿病による死亡率が最も低かった年は、近年では2016年のデータのみです。

このデータだけで見ると、赤味噌と糖尿病死亡率の因果関係は、説明しにくいのではないでしょうか?

神奈川県と滋賀県は、どのように説明するのか?疑問です・・・。

厚生労働省『人口動態統計月報年計』によると、糖尿病死亡率の低さは以下のとおりです。

参考:人口動態調査 結果の概要|厚生労働省

<2016年>

1.愛知県:7.7 2.神奈川:7.8 3.滋賀:8.0

<2015年>

1.神奈川県:7.2 2.愛知県:7.7 3.滋賀県:8.1

<2014年>

1.神奈川県:7.5 1.愛知県:7.5 3.滋賀:8.0

<2013年>

1.神奈川:7.1 2.滋賀:7.3 3.愛知:8.3

 

そもそも、赤味噌が血糖値コントロールに影響があるのなら、糖尿病患者が少ないはず。

しかし、厚生労働省の『平成21年地域保健医療基礎統計』では、1996〜2008年の愛知県の人口当たりの糖尿病患者数は、平均的な数値が出ています。

そしてこちらのサイトでは、2011年・2014年のデータが確認できますが。

この調査でようやく愛知県の名前が出てきます。

つまり、データで見ると、愛知県の糖尿病患者が減ったのは、7年前くらいからです。

これは、愛知県が糖尿病対策に力を入れ始めたからでは?と考えられます。

糖尿病ネットワークでは、以下のように記載されています。

愛知県では、糖尿病のリスクの高い人を早期発見し適切な保健指導ができる体制づくりを進めるために、「あいち健康の森健康科学総合センター」(あいち健康プラザ)が中心となり、糖尿病指導者の養成にいち早く乗り出した。
県内を4つのブロックに分け、その各ブロックから1保健所を選定。保健所の医師、保健師、栄養士などと市町村の保健師・栄養士など、企業の労働安全に携わる関係者に対して指導者養成を積極的に進めてきた。

出典:糖尿病ネットワーク

これらのことから、赤味噌と糖尿病には、関連性は低いと考えます。

赤味噌の効果を過信しないほうが良いのでは?

味噌と血管の健康についてまとめると

味噌に含まれている大豆ペプチドやメラノイジンは、血圧の上昇や糖の吸収を抑制する働きがあることがわかりました。

ただし、紹介された一部には、疑問に感じる点もありました。

今回紹介された内容をそのまま鵜呑みにしないで、適度に取り入れてみては?と思います。

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