JA全農とスポーツジム・ルネサンスが共同開発した『おにぎりダイエットプログラム』でお腹痩せに成功。

これは、農業協同組合新聞の電子版に掲載されたものです。

おにぎりダイエットで7割以上がお腹痩せ成功-農業協同組合新聞

この記事によると、おにぎりダイエットプログラムに挑戦した537名にアンケートをした結果、1ヶ月間で7割の人がお腹痩せに成功。

平均で2cmのお腹痩せ。中には13cm減少した人がいるということです。

近年お米を食べる人が減ったと言われています。

また、炭水化物を減らす糖質制限が認知されてきました。

時代の流れの中で、お米のイメージアップが目的だと思いますが…。

おにぎりダイエットプログラムの方法と、痩せられた理由を検証しました。

その結果、おにぎりで痩せるのは難しい!という答えになりました。

その理由を詳しくご紹介しますね。

おにぎりがダイエットに良い理由

管理栄養士が主張するお米が良い理由

農業協同組合新聞の記事によると、お米は栄養のほとんどが含まれている食材ということ。

また、過剰摂取しがちな脂質が少ないことが優れているという。

つまり、糖質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、脂質が少ない食材がダイエットに良いと考えています。

管理栄養士で(一社)日本健康食育協会代表理事の柏原ゆきよ氏によれば、お米は、人間が必要とする栄養のほとんどを含むマルチ食材であるという。
つまり、体を動かすための燃料である「炭水化物」、細胞の材料「たんぱく質」、燃料を燃やす「ビタミンやミネラル」、排出力を高める「食物繊維」などが多く含まれており、しかも現代の食事では過剰摂取しがちな脂質が少ない点も優れた点であるとしている。

引用:おにぎりダイエットで7割以上がお腹痩せ成功-農業協同組合新聞

レジスタントスターチで吸収抑制

おにぎりや冷たいご飯は、レジスタントスターチ(難消化性デンプン)が多いため、でんぷんの吸収されにくい。

また、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる。

そのため、太りにくくダイエット向きだということです。

全農おにぎりダイエットプログラムの方法

摂取カロリーを抑える

全農おにぎりダイエットプログラムでは、消費カロリーよりも摂取カロリーを抑えることが重要としています。

消費カロリー(基礎代謝・活動代謝・食事誘発性熱産生)は、性別・年齢・体格・生活内容によって違うので、計算式で算出します。

例えば、僕は男性・37歳・67kg・あまり動かない生活なので、1日の消費カロリーは1942kcalとなります。

つまり、1942kcalよりも摂取カロリーを抑える必要があるということです。

朝・昼・間食・夜でおにぎりを食べる

おにぎりを朝・昼・間食・夜とこまめに食べます。

おにぎりの数は、消費カロリーによって異なります。

僕の場合、1日の消費カロリーは1942kcalなので、1日に4〜6個のおにぎりを食べます。

タイミングと量は以下の通り。

  • 朝:2個
  • 昼:2個
  • 間食:1個
  • 夜:1個

※おにぎり1個=100g(約180kcal)と計算

おかずで栄養をバランス良く

おかずはカロリーに気をつけながらたんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランス良く摂取するようにします。

僕の場合、おかずのカロリーは以下のように目安になります。

  • 朝:280kcal
  • 昼:280kcal
  • 間食:200kcal
  • 夜:200kcal

おかずは1日で920kcalが目安になります。上記の数値と計算は合いませんが。目安です。

つまり、全体の摂取カロリーのバランスは、

炭水化物(おにぎり):おかず=50:50

ということになります。

筋力トレーニングをする

自宅やスポーツジムでの筋トレをします。

スクワット・腹筋・腕立て伏せなど、全身の筋肉を鍛えるようにしています。

全農おにぎりダイエットプログラムの効果

全農おにぎりダイエットプログラムに取り組んだ537名の、1ヶ月後の体脂肪量の変化は、以下のようになります。

  • 2.0kg以上減った:12.8%
  • 1.0〜2.0kg未満:25.7%
  • 0.5〜1.0kg未満:20.3%
  • 0.5kg未満:24.8%
  • 変化なし・増えた:24.8%

全農おにぎりダイエットプログラムの疑問点

お米には栄養がバランス良く含まれている?

お米には、栄養がバランス良く含まれていると管理栄養士の先生が主張されています。

では、本当に必要な栄養がほとんど含まれている食材なのか?

『お米』と言っても、白米・もち米・玄米・発芽玄米といくつかの種類があります。

白米・もち米には、ビタミン・ミネラル・食物繊維は、ほとんど含まれていません。

玄米・発芽玄米には、ミネラル・食物繊維は比較的多く含まれていますが、ビタミンは多いとは言えない量です。

また、たんぱく質は100gあたり3g含まれています。

しかし、アミノ酸スコアは低いので、たんぱく質摂取には非効率な食材。

他の食材と組み合わせて食べてバランスを整える必要があります。

でんぷん(糖質)は必要ないのか?

でんぷんとは、お米に含まれている多糖類。糖質の一種です。

お米をしっかり食べる必要があると主張している多くは、糖質がエネルギーになると考えているからです。

しかし、おにぎりにすることで、でんぷんの一部をレジスタントスターチに変化させて吸収を抑えようとしている。

つまり、糖質を摂取することを避ける方法なんです。

糖質が必要なら、吸収を避ける必要はないのでは?と感じてしまいます。

冷やしてもレジスタントスターチにならない?

レジスタントスターチ米「スリムヒカリ」を販売している市川農場では、一般的なお米を炊いて冷蔵庫で冷やしても、レジスタントスターチの成分は検出されなかったとしています。

つまり、おにぎりにしてもレジスタントスターチの効果は、期待できない可能性があります。

よくインターネットでレジスタントスターチについて調べると、ご飯を冷蔵庫に冷ますとレジスタントスターチの成分が高まるという記事をよく目にします。
しかし市川農場の研究では実際には現在の日本の米のほとんどの品種は検出されないのが現状です。例えば<表1>ではコシヒカリその他の銘柄もを炊いて冷蔵庫で冷ましてもレジスタントスターチの難消化性の成分は検出されませんでした。
お米のもつでんぷん質がもともと難消化性でなければレジスタントスターチは全く検出されないのです。

引用:ゆきひかり.com(市川農場)

また、昭和女子大学によるレジスタントスターチの研究によると、冷蔵保存によるレジスタントスターチの変化はごく僅かである結果が出ています。

この研究では、いくつかの方法で炊いた白米を、24時間冷蔵保存した後、レジスタントスターチがどれくらい増えているか調べたものです。

研究では、電気炊飯器・IH式炊飯器・電気圧力など5パターンでお米を炊き、24時間冷蔵保存。

その結果、どの炊き方でもレジスタントスターチは増えています。

しかし、その量はごく少量ということがわかります。

<総デンプン量におけるレジスタントスターチ量>

  • 冷蔵保存前:2.8%±0.2%
  • 24時間の冷蔵保存後:3.3%±0.4%

出典:異なる炊飯器を用いた米飯レジスタントスターチ含量の定量-昭和女子大学

おかずの栄養バランスの詳細が不明

全農おにぎりダイエットプログラムでは、摂取カロリーの半分をおかずで摂取するようにしています。

また、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランス良く摂るように支持しています。

で、この“バランス良く”って何?

何をどれくらい摂ればよいのか不明なんです。

“バランス良く”って言葉とても便利なんですが、曖昧なんですよね。

また、脂質を摂取することに触れていないんです。

公式サイトでは、

  • からあげは、鶏のもも肉を胸肉に
  • 肉じゃがの豚肉を鶏肉に

といった記述がカロリーカットのアドバイスがあるので、動物性(お肉)の脂質には否定的とも取れますね。

おにぎりにダイエット効果があるとは言いにくい

全農おにぎりダイエットプログラムの結果を改めて確認。

  • 2.0kg以上減った:12.8%
  • 1.0〜2.0kg未満:25.7%
  • 0.5〜1.0kg未満:20.3%
  • 0.5kg未満:24.8%
  • 変化なし・増えた:24.8%

体脂肪量が1kg以上減った人は、38.5%です。

多いのかどうか、なんとも言えない数値・・・。

注目なのが、変化なし・増えた人は24.8%います。

摂取カロリーを抑えているのに、増えた人がいるんです。

体重ではないんです。体脂肪が増えているんです。

体重が増えたというなら、筋肉が増えた、水分量の誤差、とか言えますが・・・・。

個人的見解ですが。

ダイエットでカロリー計算って、当てにしないほうが良いのでは?

全農おにぎりダイエットプログラムをまとめると

全農おにぎりダイエットプログラムで体脂肪量が減った人がいるのは事実。

でも、体脂肪が増えた人がいるのも事実です。

カロリー計算して運動もしているのに、体脂肪量が増えた人がいるんです。

これは、ダイエット前の食生活が大きく関係していると思います。

  • 食べる量が減った人、炭水化物(糖質)の量が減った人は、痩せる可能性がある。
  • 食べる量、栄養バランスが変わらない人は、体脂肪量はさほど変わらない。
  • 炭水化物の量が増えた人は、体脂肪量が増える。

この他にも理由は考えられますが・・・。

つまり、おにぎりにダイエット効果があるというワケでないのでは?

そもそも、レジスタントスターチ効果も怪しいですしね。

僕個人の経験では・・・。

ダイエットの基本は、たんぱく質中心の食事。

そして、炭水化物(糖質)は摂取カロリーの50%もいらないのでは?

<参考サイト>

おにぎりダイエットプログラム -全農

正月太り解消! “おにぎりダイエット”に注目(PDF)